声と言葉の探求レッスン

フェンスワークスの小林けんちゃんと、声についてのワークショップをすることになりました
以下に紹介文です

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「目の前にある本の一節を声に出して読むこと。
それは、まぎれもなく音読する人の表現だ。

書かれている言葉の意味は分からなくても、
自分の体を震わせて言葉を口から発したとき、
文字は読み手のハラを通り、ノドを通り、
口を通って、血肉をまとって世界に現れる。

朗読をするとき、この時代この場所に生まれた身体と
そこで生きてきた心を通して、ぼくは文字を音にする。

宮沢賢治が書いた文章が、僕の身体と心を通って
聞く人の身体と心を震わせ像を結ぶ。

千年以上前に書かれた和歌が、僕の身体と心を通って
聞く人の身体と心を震わせ像を結ぶ。

一つの作品を声にだして読むとき、
そんなふうに時間や空間を超えた心の重なりが起こっている。」

声と言葉、ぼくがこれまで意識してこなかった風景が
ゆりさんと出会うことで少しずつ見えてきて、
今、ようやくこのような言葉になりました。

当日は、ゆりさんがこれまで探求してきた視界を道案内に
集まった方と、広大で不思議な声と言葉の世界を探求します。

よろしければご一緒ください。

小林健司

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▶日 程:第1回 1月24日(日)
     第2回 2月21日(日)
     第3回 3月13日(日)
▶時 間:各回13:00〜16:00
▶内 容:朗読や朗読劇の視点から、声に出して文章を読むこと、
     朗読している時に起きていることを注意深く観察しながら、
     集まった方と探求していきます。水先案内人は
     岩橋由莉さん。(プロフィールは下にあります。)

▶場 所:スタジオCAVE(大阪市西区)
▶主 催:岩橋由莉、小林健司
▶参加費:各回4000円
     
▶定 員:8名程度
▶申込先:fenceworks2010■gmail.com(■を@に変換してご利用ください)

〈岩橋ゆりさんのプロフィール〉
和歌山県生まれ。
玉川大学在学中に「表現教育」に触れ、卒業後東京を中心
「表現教育家」として手さぐりの道を歩み始める。
同時に岡田陽の元で高齢者や障害を持っていてもできる朗読劇のスタイルを学ぶ。

2011年に郷里の和歌山に戻り、都会と地方での違いに愕然とする。
山奥に住む独居老人、日雇労働の街に住む子どもや
生活保護受給者の表現活動を依頼されたことなどをきっかけに
次第に、今目の前にいる人とどう居るか、どんな場を作るかをテーマに
「コミュニケーション・アーツ」と名称し活動を行う。

大阪のおばちゃんたちと創る朗読劇グループは今年で13年目を迎える。
ライフワークに和歌山・熊野の森林を感じる林業体験プログラムも自主企画運営中。
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・岩橋由莉さんより一言

「 言葉で言い表せない世界は確かにあると思う。
その感覚を大事にしながら、それでもやっぱり言葉を日々扱って生きるものとして、
言葉の可能性を探ってみたい。
それには、音が不可欠だ。
文字だけの世界は言葉の世界としては片手落ちのような気がしている。」

昔、西成のおじさんにインタビューしてそれをまとめる仕事をした。
二日間かけてインタビューし、それを文字に起こした。
あまりしないことなので、なるべく丁寧にその人の言葉を拾い、
気をつけて自分の想像や妄想を入れないようにしてまとめた。
とても印象に残るお話をしてもらい、その時の空気感を言葉に残したいと、
何度も何度も校正をかけて、納得いくものができたかなと思えた。
それでその文章の事は忘れてしまった。
その後、半年たって、その文章を音読する機会がたまたまあった。
久しぶりに自分の文章と対面して、そして声に出して読んでみた。
すると、自分の中でびっくりすることが起こった。音にして外に出してみると、
黙って注意深く言葉を扱っていた時とは違う感覚が言葉からやってきて、
私はその音の言葉に運ばれて、自分でも思いもよらない世界に入って行ったのだ。
わたしがあんなに時間をかけてこの言葉と格闘したのに、音にすると、
素早くリアルな世界が立ち上がり、言葉の音が独り立ちして離れていった。
そして私はそれをもう一度自分の耳で聞くこととなった。
それは、まさにあのインタビューした時に感じた空気感の一片だった。
言葉は音にして完結する。そんな風に思う貴重な体験だった。

けんちゃんと久々の共同企画をすることになった。
3年前にミニカウンセリングの勉強会でたまたまペアになって
互いの話を聴きあって文字に起こした。
たった15分ずつ相手の話を聴きあっただけなのに、なにかを分け合えた気がして、
その後も話が盛り上がって一緒にミニカウンセリングの共同企画をしたことがあった。
れから去年、なっちゃんとけんちゃんの夫婦と3人でインタビューをし合う企画もやったっけ。
これもおもしろかったな。この人の言葉は時々私の予想とは反して違う角度でやってくるので
おもしろいというのがその印象。

この間けんちゃんがはじめて私の「声に出して文章を読む会」に参加してくれた。
そこでの体験をきっかけに、もっと声を使って言葉の探求をしたいという。
普段私は朗読や朗読劇を指導しているので、そこでのレッスン内容を少し話すと
すごく興味を持ってくれた。
私としては至極当たり前のことをやっているのだけれど、
どうやらそれはけんちゃんにとって言葉を捉えるにあたり新鮮なアプローチなようだ。
面白がってくれるからすごくうれしくなった。
だからこの会は、けんちゃんがどれだけ面白がってくれるかに焦点を当てようかと思う。
そのため、けんちゃんが喜びそうな文章を3回分用意することにした。

言葉を音にするおもしろさ、意外さ、そんなことを体験してくれると嬉しいです。

岩橋由莉


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