たったひとりの観客

熊取朗読の会らうらうで長年メンバーだった方が引越しされることになり
お別れすることになりました
お別れ会なんてされるの嫌だから
と、新年会の時に急に発表され、そのまま引っ越しの準備で
朗読会にはいらっしゃらなくなったのですが、メンバーが
それではやっぱりさみしい
ということで、会を持つことになりました

いつもは1時半から始まる会で、彼女が来るのは2時半
ではその合間に、ともに稽古した作品を見てもらおうということになり
急遽そのための準備をしました

私からの急な提案だったにもかかわらず
メンバーは素早く2つの作品を組分けして、読む分担を決め、表現の仕方をできる時間内で工夫し
ここまでざっと30分
私は一言も言わない間に時間内に仕上げました

普段なら稽古が・・・とか、覚えられない・・・もうだめだ・・・
などぶうぶう言うメンバーは一言も言わずに
たった一人の観客のために皆ができることをせいいっぱいやりました


作品は
「あの時好きになったよ」
「大きな木」(村上春樹訳)

それを見た彼女が
こんなお話だったんですね
初めて分かったような気がします
と感慨深げに話された

大きな木という作品は
わたしがいつも迷う作品です
少年と大きな木登場するのはそれだけです
少年は最初は木と遊ぶことが大好きだったのですが
やがて成長するにつれて欲しいものがたくさんでき、そのたびに木は
実や枝や幹を快く提供し、少年の役に立てたことを喜びます
やがて少年は年老いて木は与えるものが何もなくなったとき・・・

私はこのお話をずいぶん前から朗読劇にしています
一番初めにした時には、役になった方たちに助けられ
こちらが意図しない形ですごく素敵な舞台になりました
次は、こうしたい!と思って形にしても
なんだかやれたような気になりません
ずっと課題が残る作品です

その作品を30分で創り見せたところ
共に稽古していた時にはわからなかったのに
こうやってみて初めて分かった
という

ん〜、くやしいけど、そうなんですね!
まだまだ修行します!

 



 


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