西田幾多郎の文章

このところ、
「哲学」というものの考え方に注目しています
この数年、専門であった演劇的手法を少し横に置いて、
非構成で人と人が出逢う場づくりを作ることをしていると
その場を持つ自分が、人間をどうとらえているのか、ということを日々問われます
人が自分自身に丁寧に触れ、心からの言葉を表現している時
私はなにができるのか
その方の言葉を、表現を、ちゃんと拾えているのかな
そんなことが気になってなぜか、哲学にきました
ある方が、私の場の持ち方は、西田幾多郎の「行為的直観」を思い出した、と言ってくださいました
西田幾多郎は、私の父が、大好きな哲学者で全集を大切に持っています
でも一度も読んだことはありません
少し西田幾多郎の「行為的直観」の文章を友人と共に読んでみることにしました


旧仮名遣いで読みにくいところに、この人の文章の独特な言い回しに最初は何度も眠くなり、3行読んだだけでだめになっていましたが、何度もトライするうちに、そのリズムが面白くなってきました
言ってる意味はわからないけれど、読み進めていくと、何度も何度も同じことを繰り返していきながら少しづつ内容が進んでいくのです
最初は全く分からなくとも、何度も繰り返され、言い換えられ、付け足されていくので、やがて、「あっ!」とひらめく瞬間がやってきます!
でも一人の時間ではそれが限界でした
西田幾多郎を少し研究したという友人と、それに興味のある友人と3人で集まって、ちょっとした言葉の解説や、疑問点などを互いに出し合ってみました
言葉を出す人が前に居てくれると、思考がどんどん進むから不思議です
人の疑問点や文章を読んでの感想を聴いていると、自分一人では無理だった世界がさっと開けていくのを実感しました
極めつけは最後
「行為的直観」の部分を音読してみました
すると、文章の最後の言い回しの微妙な変化や、語気の強いエネルギッシュな感じや、リズムのよさなどが自分の身体に入ってきて、また違う味わいになっていき
西田幾多郎の文章が自分と少し近くなったような気持ちになりました
4時間やっても数ページしかいきませんでしたが、この人がしようとした人の思考を言語化しようとする試みは本当に楽しかったです
4月にまたやろうと思っています

 


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